旧渡辺家住宅は江戸時代の武士住宅で、平成3年9月に保存のための復元修理工事が完成した。この住宅の建設年代は、18世紀の中頃と推定される。建設当初の間取りは復元工事前に残っていた状態よりひとまわり小さく、土間が広い点は、農家と似ているが、座敷に中床を備えている点は、武士住宅の特徴を示している。 19世紀の中頃に、大規模な改造工事が行われ、規模もひとまわり増やした。復元改修工事では、建設当初の形ではなく、この19世紀中頃の改造工事後の住宅の形を復元している。